明るく活気あるオカベを夫婦で牽引する社長と専務に、会社が大切にしていることやこれからの目標について話を聞いてみました。

しっかりと
コミュニケーションをとりながら、
一人ひとりが考えて行動できる
職場環境を継続していく。
長く会社を続けていく中で、
大切にしていることはありますか?
- お客さまに「おいしい!」って笑顔で喜んでもらえる商品をつくり続けていくことかな。
社内のことで言えば、「おはようございます」や、何か手伝ってもらえば「ありがとうございます」、失敗や間違いがあったときは「すいません」と、当たり前のことかもしれませんが“あいさつ”や“笑顔”はとても大切に考えています。
- 社内だけじゃなく、仕入れ先や業者の方、外部から来社された方々とも「おはようございます」「こんにちは」「お世話になります」と笑顔であいさつできるとお互いに気持ちがいいですし、コミュニケーションも取りやすいと思うんです。
小さなことかもしれませんが、こうした積み重ねから信頼関係も生まれてくるし、お互いに何かがあったときに、コミュニケーションが取れていれば助けあえるんじゃないかなって思いますね。
- あいさつを通して、仕事の話とかもスムーズにできたりするしね。
やっぱり、働く上でコミュニケーションって本当に大事じゃないですか。
若い子でも上司とコミュニケーションが取れていないと、仕事をやらされていると感じてしまうんじゃないかな。やらされている仕事って楽しくないでしょ。でも、しっかりとコミュニケーションがとれていると、仕事がしんどいときや失敗して凹んでしまったときでも、周りの先輩や同僚がそばにきて助けてくれるから、失敗を一つひとつクリアして成長していけると思うんです。そうやって成長していけると自信もついてくるし、自信がついてくると今度は自分がどう動けば良いか、今何をすべきかを考えられるようになって、周りをサポートできるようになってくる。そうなると、自分からどんどんコミュニケーションを取りにいったり、自己表現ができるようになってくると思います。
- ウチは年齢関係なく、みんな和気あいあいと話せているから、新しい人でもすぐに馴染めて自己表現できるようになると思いますよ。

時間がかかってもいい。
おいしい麺を通じてお客様の食卓に
「幸せの和」を広めていきたい。
100年企業に向けて、お客さまに
伝えていきたいことはありますか?
- 今もハガキや電話でお客さまからのお声が毎日たくさん届くんです。
届いたお声は、みんなで共有できるように工場に掲示板をつくって、そこに貼り出しています。
みんなで自分たちのつくったオカベの麺の「おいしかったよ」って感想を見ると、働くモチベーションも上がるし、やっぱり嬉しいですよね。
- このお客様の「おいしい」という輪をもっともっと広げていきたいですね。
そのためには、「なぜ、オカベの麺がおいしいのか?」をしっかりとアピールできるようになりたい。しっかりと説明できれば、それを見てオカベの麺を食べたお客さまが「なぜ?」の部分を周りに話してくれると思うんです。
- 口コミで、オカベの麺がおいしいというのが広がって、それを聞いた人が「私も頼んでみようかな」って、そういう輪が勝手に広がって動いていってくれたら、ありがたいですね。
- 自分たちの知らない食べ方とかもSNSで広めてもらえたり。
- そうやね。
- その結果、売り上げが伸びていってくれたら嬉しいなぁ。 笑
- まだ、オカベのことを知ってくれている人って、日本の数%しかいないと思うんです。
口コミとかでゆっくりでもいいからオカベの麺のことを知って、最後の晩餐じゃないけど、「死ぬ前に一度でいいから、オカベの麺を食べて死にたかった」って思ってもらえるぐらい、長く老舗のように続けていけたらいいなと思います。
- 田舎で細々じゃないけど、代々ずっーと続いけていけたらいいなぁ。
そうやって、長く続けておいしい輪が広まっていけば、昔、日本で食べたオカベの麺を将来は海外で買って食べられる日がくるかもしれない。
- 無理せずに自然とそうなればいいね。

100年企業を目指し、
海外販売にもチャレンジしていきたい。
そのためには、
一緒に目標を叶えてくれる仲間が大切。
海外での販売も考えているのですか?
- まだ、思考段階で時間はかかるかもしれませんが、「オカベの麺」を海外に向けて発信していけたらいいなと考えています。
今は国内発送しか行っていませんが、いずれは海外向けのEC運用もしていきたいですね。
だから、語学やITに強みのある方がオカベに参加してくれたらいいなと思っています。
外部のブレーンと協力しながら、新たな販売網を開拓していきたいですね。
- 社長は、頭の中でいろいろな展開を考えているから、スピードが早くてついていけない。笑
もう、私は社長のやりたいことを支えていくだけです。
- !?
- あとは息子にバトンタッチしたときに、また今までとは違うオカベの世界が見えてくるのかなと。
- 海外挑戦も私の代では、無理かもしれませんがチャレンジしていけば、何かの拍子に「うまく行った!」となるかもしれない。それに、失敗しても次に繋がってくると思います。
いろいろなことにチャレンジし続けて
いきたいということですね?
- そうですね。ただ、いろいろとチャレンジしていくには、従業員の協力が大切です。
だから、先ほどもお話した自分で考えて行動できるような人材の育成や確保が重要になってきます。今いる従業員や他で働いていて、さまざまなノウハウを持っている方がオカベに参加してくれたらうれしいですね。
- ありがたいですよね。
- 新卒でノウハウを持ってと聞くと難しく感じるかもしれませんが、新卒の方でも得意な英語を活かした仕事がしたいとか、そうめん製造にはたくさんの機械を使うので「機械修理は任せてください!」みたいな自分の『好き』を生かせる場所を見つけて、その情熱をオカベで発揮してもらえたら、嬉しいですね。
- そういった人に、ぜひ応募してきてほしいですね。
- 今あるオカベの仕事を一緒に支えて大きく成長していただける方に来ていただけるとありがたいですね。
社長と専務の
プライベートについても、
聞いてみました。

ご夫婦で働かれていると、仕事と
プライベートが混同したりしない
ですか?
- 家でも仕事のことで話し合ったりすることはありますね。
それでカチンときて。「俺を馬鹿にしやがって!」とか言い合いになることもたまにね。笑
- 「私を馬鹿にしやがって!」ってね。笑
1日中一緒にいるから、子どもと会社の話題が多いかな。
- そうやね。
- でも最近は、ほぼ家にいないよね?
今までは子育てが趣味で、仕事の次は子育てだったから。夕食後に子どもに勉強を教えたりしてね。でも、子どもが大きくなってからは、それもなくなって、今は温泉が趣味みたい。温泉に行って帰ってくるまでの間が、いろいろなことを考えたり、リフレッシュする時間になっているんでしょ。
- そうやね。昔は、子どもも小さかったし、仕事も大変だったしね。2人で話し合いながら乗り越えてきました。
- 乗り越えてきたん?笑
- 会社で何か困ったことがあったときに、相談とかできるから2人でいれてよかったと思います。1人で悶々と抱えていたら、しんどかったと思う。
- 社長は、あまり人に言わないから。1人で悶々としてるもんね。私は、スパッというから。笑
- そう言われると、僕に対してそこまで言わんでもいいのに、と思うこともありますよ。笑
- そんなことはございません。笑
- いやいやいや。 笑